130512

わたしの住んでいるシェアハウスの庭、たまに知らない人がいる。こないだは小学生がかくれんぼしていた。
今日は庭で知らないおっちゃんがハンマーでブロック割っていた。どなただろうと思って同居人に聞いてみた。

「大家さんの知り合いらしいです。さっき私もおじさんに話しかけたのですが、そうやっておっしゃっていました」
「自称 大家さんの知り合いってことですか」
「そうですね」
「なるほど」

わたしたちはきっと警戒心が足りない。

ブロック割るの楽しそうだなーと思って話しかけた。
こんにちはと話しかけたら、なにこの子...みたいな感じだったけど、割らせてくださいって言ったら快く割らせてくれた。
強度の弱そうなところを考えて打つんだよ、って教えてくれた。
だんだん慣れてきて、ゴッゴッバキバキ割れて楽しかったです。
ハンマー振るのがうまいって言われた。手首のスナップ効かせるのがうまいって。
楽しい楽しいって言ってたら最近の若者はよくわからないみたいなこと言われた。

自称大家さんの知り合いの人は、実は隣りの家の人だったらしくて、自分の家の土地でブロックが割れそうな場所がないから割らせてもらいにきたんですとのことだった。うちの庭のコンクリの上で割っていた。

15年くらい前の、わたしの家のことも教えてくれた。
そうだろうなと思ったけれど、以前は廃墟状態で庭の草も生え茂っていたみたい。
「人が住んでくれてありがたいですよ。ここが廃墟状態のときは、近隣住民で草刈りとかしていたから。そのままにしておくと、虫がすごいでしょ。住んでくれると、暮らしながら庭にも手を加えてくれるので助かる」と言われた。

住むこと自体がその場所に手を加えることだというのは、今の暮らしでも実感している。

同居人の何人かとは話したことがあるらしくて「温厚でしっかりした人たちですね」と言われて驚いた。得体の知れない若者たちが一軒家に複数人住んでいるのって周りからどういう風に見えるんだろうって思っていたので。
しっかりしているかは分からないけれど、みなさん温厚で信頼できる人たちです、と答えた。