少し前にシンガポールから届いた小包に手紙が入っていました。
送り主はインターネットで知り合った人。名前、職業、今住んでいる国、出身をはじめとする情報はインターネット上に書いている方なので、なんとなくバックグラウンドは知っていました。
「大体ご存知かとは思うのですが」という前置きとともに、自分の暮らしている国のこと、送り主のことが数枚の絵はがきに書いてありました。たしかに知っていることも多かったのですが、わたしに向けて、ご自身のことを書いてくれているその手紙を見て、嬉しい気持ちになりました。
実は、わたしのが先に、彼女の誕生日に贈り物をしていました。
そのときにメッセージカードをつけましたが、内容は「お誕生日おめでとうございます」という短いもの。
自分のことはほとんど書きませんでした。書こうか迷いましたが、やめてしまったのです。
はずかしさ、自分のことを説明するのに抵抗あるなぁ、なんか分からないけど、そんな感情が一気にでてしまって。
悪いとか良いとかじゃないけど、書けばよかったなぁと今は思います。
話は変わって、大学時代の後半、わりと聞き役になることが多かったように思います。
所属しているコミュニティや相手との関係にもよるけれど、特に同じ学部の女の子たちといるときはそんなかんじでした。
女の子の中での聞き役、少なくともわたしの周りでは需要ありました。みんな話したいから。
環境のせいにするつもりじゃないけれど、伝えることに怠けるには適当な環境でした。
相手に話してもらえること、聞くことができること。それはそれでよいことです。
でも、それと自分のことを相手に伝えるのは、まるで別のはなしです。
自分のことを話さないと「よくわからないひと」でしかなくなってしまいます。
このブログを始めた頃、ここは完全に日記、日常のログでしたが、今はちょっと違う気がします。
考えていることとか実際にやったことを自分の言葉で残して、それを公開することで、人となりがほんの少しだけ伝わることもあるのかもしれないなって思っています。
(ここまで書いて、結局は日記であることには変わらないことに気づく...)
自分のことを伝えるのに、すこし苦手意識を持っているわたしのささやかな試みです。