130421 パンとビニール袋と水蒸気

一乗寺が好きな理由のひとつは、芯のあるお店が数多くあること。
大事なことをそのまま大事にしていいんだなって気づかせてもらっている気がします。

そして、そんなお店に日常的に足を運べること、お店の方にこんにちはとかおはようございますって言えることは幸福だと思う。

パン屋のこせちゃさんの全粒粉食パンが好きでよく購入しています。今日も食べたし、明日も食べる。

こせちゃさんの食パンを包んだビニール袋、いつも内側に水蒸気がついている。パンが呼吸しているんだなぁ。
パンの袋に水蒸気がついているの今まで見たことない、いや、もしかしたら、見たことがあるのかもしれないけど、気づけてなかった。
気づけるようになったのは京都に住んでからだと思う。

こせちゃさんのパンを、好きな人と会う時の手みやげに持って行くのが好き。
食パンは1斤で販売していて、お会計の時に切ってもらうのだけれど、手みやげにするときは4枚切りにしようか、3枚切りにしようかいつも迷う。
誰かと朝ご飯を食べるのなら偶数の4枚のがいいだろうし、日持ちしないのでひとり暮らしだったら3枚のがいい。
わたしはいつも3枚切りだから4枚切りにすると手みやげなんだなって店長さんに気づかれる。
あと、ラスクがおいしくておいしいおいしいって言ってたら、ラスクがあるときは今日ラスクあるよって教えてくれるようになった。

わたしの家は山道の途中にあって、帰りとか大変だなってたまに思うけれど、ここに住んでいなかったら、多分、日常の中に「こせちゃさんに来る」ということは無かった。一般的には決して便利な場所ではないけれど、わたしは、いまの暮らしを愛しく感じる。