愛知県安城市(あんじょうし)という街で生まれた。
東京方面から名古屋方面に向かう新幹線で「ただいま三河安城駅を通過しました、名古屋まであと10分です」とアナウンスが入ると思う、あの街。田園風景が広がっている。
安城は江戸時代初期の文人、石川丈山(じょうざん)の生まれの地。石川丈山は安城で生まれて京に住まいを変えている。詩仙堂を建立した人。
わたしも安城生まれで京都在住、いま、詩仙堂から歩いて5分のところにすんでいる。丈山没後、300年以上経って、石川丈山のあとを追っているのだろうか。
(石川丈山という名前については、小学校の歴史で習ったので知っていたけれど、詩仙堂を建てた人だということは京都に住んでから知った。もしかしたら、小学生のときにも教わったのかもしれないけれど、すっかり忘れていた。)
時代は違えども、同じ土地で生まれ、同じ土地へ移り住んだ人。偶然だと思うのだけれど、ロマンがあるよ。丈山は当時、どんなことを考えていたんだろう。