詰まないように

帰りのバスで財布を落とした。時間は夜の10時すぎ。バスを降りてすぐ入ったコンビニの中で気づいた。

困ったことに、財布の中には鍵が入っていた。家に入れない。管理会社に電話する。

「うーん、鍵破壊するしかないですねぇ...」
「破壊.....」
スペアキー、誰かに預けてないんですか?」
「....誰にも預けてないですね」

大事なものをまとめて持ち歩いて、一気に紛失して、予備も誰にもわたしてなくて、どんだけリスクヘッジができてないのだ....わたしは....と頭を抱えたくなった。


バス営業所に電話して、探してもらう。携帯の充電だけはあったので Twitter していた。何人かの人たちが、大丈夫?とか、お金貸しにいこうか?、建て替えるからうちまでタクシーでおいで、と言ってくれたりして、ほんとうにありがたかった。

最終的に財布は見つかった。家から2.5km先のバス営業所に届いているとのことで、歩いて取りに行った。鍵もあった。家に入れたとき、午前2時をまわっていて、ぐったりと疲れていた。

たかだか財布落としたくらいで詰まないようにしたいよ。誰か家にいたらいいなぁって強く思った。鍵開けてよって言えるのに。
ひとり暮らし、まあまあ大変だな。でもこれを選んだのは私だから、詰まないようにやっていくしかない。