「田んぼを借りているので、地主さんに年貢米を納めている」という話を親方から聞いた。
恥ずかしながら"年貢"ということばは歴史の授業でしか聞いたこと無かった。
「年貢、ええやろ。地主さんも年貢米を貰ったら、自分のところの土地を使って一生懸命お米を作ってくれているんだなぁって安心するだろ」と親方。
年貢ということばに驚いたけれど「借りた人が貸す人に現物で支払う」という概念自体は現代でも珍しくないなぁと思い直した。
たとえば、株主優待と年貢は似ている気がする。株主優待も年貢も借りた人から貸した人への現物支給。
年貢と違って単発ではあるけれど、CAMPFIREのようなクラウドファンティングのリターン(そのプロジェクトに投資してくれた人への特典)も年貢米と似ているなーなどぼんやりと精米機を眺めながら思った。