秋がやってきた。
引越しをして通勤時間が短縮したことで、お弁当をつくることができるようになった。駅前のスーパーで食材を買って帰る生活になった。(25時まで営業しているなんてすごい)
「東京には秋はないですよ」って同僚に言われた。わたしにとっては初めての東京での秋。
でも、家を出てバス停までの道では、金木犀の香りがするし、お弁当の中身はキノコの炊き込みごはんと、さんまと、豚汁だし。
会社では、入社半年になる9月の頭に、全社5人くらいに選ばれる月間MVPに選んでもらえた。評価をされる機会があまりなかったので、ほっとした。でもやっぱり嬉しかったのか、受賞の挨拶的なのでは話しすぎた気がする。
生活と仕事が少しずつできるようになってきた半年だった。今までは、やらないといけないこと・やりたいことを、一気にやろうとして失敗してた。
華やかなイメージの東京にきて、私ができるようになったことは、地味だけどおおきなことだった。
こつこつやる、時間のかかることは時間をかける、できなくても落ち込まない、とかそういう小さいことの積み重なり。
そんな私が次にやりたいことは、行き帰りの電車で小説を読む、休みの日に気になる展示に行く、です。